mean of MANDALA

曼荼羅、その語源はサンスクリット語「mandala」の音写で「円輪」「円板」を意味しています。日本では「曼陀羅」とも書かれます。

 

限りのない線を描く「円」・「円環」は完全なるものとされ、この世界の構成、真理、その在り方を表現する方法として古くから様々な形で用いられており、円環に事象を描くことによって多くの理を表す図式となってきました。特に密教を始めとする多くの教えに活用されたものが有名であり、それだけで数百の曼荼羅が存在しています。

 

  

宇宙が生まれ 星が生まれ

 

自然が生まれ 生命が生まれ 心が生まれ 

 

やがて 人が生まれました

 

 

世界を構成する森羅万象に「神」「魂」「心」が存在し繋がっています。

すべてが「全」であり「一」である、それが「曼荼羅」の理であります。

 

私たちの歴史、この壮大な記憶の流れも、終わりと始まりを結ぶ大きな円環に導かれた「曼荼羅」の世界、そのものであると私は考えております。

 

 

私もまた、この世界を象する「曼荼羅」という表現に魅せられたひとつの事象であるという慶びを持って、この生ある限り、想いを委ね、描き続けていきたいと思います。

 

曼荼羅 立体樹脂アーティスト 富永哲也